飲食店の経験を少しでも積んでおきたいから、週に何日か働きに行きたい、と旦那と話をして決めていた。
母にも相談し、出来る限りは自分たちでするけど、もしどうしても、という時にマコチャコの面倒を今より少し多く見てもらうことをお願いした。
最終関門は父だ。大切な事を許可なしにすると激怒するので、必ず相談しておかなければならない。以前、母が「働きに出たい」といった時は絶対に返事をせず、無視を貫いた。これが父の「NO」の表現だった。
だからこの相談事を父に伝えるのは困難に思えてなかなか言い出せないまま、半月以上経ってしまった。


「少しでも手助けになりたいから、週に何回か、喫茶店で働こうと思うんだけど。子供の事はお母さんに負担がかからないように、旦那の休みの日や、家にいる時間帯にバイトに行くつもり」
みたいな感じで恐る恐る言った。
「好きにせえ」これは賛成5割くらいの言い方だ。「お金を稼ぐのもええけど、少しはお母さんの仕事も覚えんと。野菜作ったりの手伝いもせえよ」


とりあえずOKはもらった。


でも、誤解されてる。私の言い方が悪かった。「手助けになりたい」をお金を稼ぎたい、資金面で支えたいという風に取られてる。あまり言い返すと返ってギクシャクしてしまうので敢えてつっこまなかった。


父の心配は1つ。自営業だと田畑を引き継ぐのが困難なのでは、という事。代々続いてきた物を、ゆくゆくは私たちに残したい。お米や野菜を作るのは経験が必要で、一緒に作業しながら覚えていくもの。その時間さえ取れないんじゃないかと。


その気持ち、充分わかってます。
正直言って、重すぎる荷物だ。けど私たちも次へ受け渡していかなければならない。カフェが軌道に乗ったら、人に任せる時間を作り、父母の手伝いをする時間が取れるようになりたい。
父も仕事の合間に田んぼをやってきた。私たちにも出来るはずだ。